SUMMY

キツツキと雨のSUMMYのネタバレレビュー・内容・結末

キツツキと雨(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


きこりの克彦 寡黙で実直
今日も木を切っている

台所 ちょっと焦げた卵焼き
サイズの合わない女物の赤いサンダル
蠅帳を被る向かいの朝食

歩いて 撃たれて 立って また撃たれる
ただそれだけ それだけでつるりと瞳を輝かせる

気弱な青年 すみませんが口癖
爪を噛む 不協和音
いつも耳元で「自分」が囁く 幻聴

二十五年も六十年も 木からすれば半人前

「幸一 二十五才」
刻まれた文字 なぞる指先
少しだけ笑みが浮かぶ

どんどん事態が好転する 相乗効果
村人もスタッフも巻き込んで作り上げる

「晴れるぞ」
自分ではない 確信めいた声

幸一は今日もあの椅子に座って映画を撮る
克彦は今日も山に入って木を切る

日常に戻っていく
SUMMY

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