フィジカル的に犯罪スレスレのナンパテクが本当に通用していたとしたら、この時代のパリの女たちはどうかしている。
バードからフレンチまでいろんなキスを繰り出す百戦錬磨のイケメンは、運命の出会いを嘯きながらも、本物の愛などはなから信じていないのかもしれない。男が自分の人生を変えてくれるかもしれないと一瞬夢見た女たちが通り過ぎていくのをただ見送るだけ(そういえばあの若い子はあのあと大丈夫だったのかしら…)。
男の友情すら刹那的な男は、満たされない心を埋められないまま、明日もまたパリを彷徨うんだろな。
ずっと和ませてくれた「小さなフランス人」ジョセフの幸せが嬉しい。ピンをここで回収するとは!
そしてパリにはやはり黒猫。