フロリダプロジェクトから太陽光を除いてケンローチの底辺味とルームの緊張感を加えたような作品。
ドン底人生に我が子を巻き込む母親、親から引き剥がすことを最善と決めつける行政、子どもすら食い物にしようとする悪党。追い詰められていく母親とともに冬の街を彷徨い歩く5歳の幼子の姿が辛すぎて、満天の星どころか希望の光がまるで見えない90分にメンタルが休まる暇がなかった。
どんなにダメ母でも我が子を愛する気持ちにウソがないことだけが救い。
母の愛が彼女の中で星となって輝きますように。翼が希望に導いてくれますように。
大人たち死ぬ気で頑張れ。