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秋立ちぬのryusanのレビュー・感想・評価

秋立ちぬ(1960年製作の映画)
3.7
父を亡くし田舎から東京に出てきた秀夫は親戚に家に居候になる。
しかし母は近所の料亭に住み込みで働きに出て秀夫は独りぼっち。
慣れない都会生活と田舎言葉が災いして秀夫は近所の子供達といざこざが絶えない。
唯一の慰めは仲良くなった料亭の娘・順子と過ごすひと時。
しかし母は料亭の馴染み客と駆け落ちしてしまう。

純粋な子供の目から見た都会や大人の世界。それを大げさなドラマでなく淡々と語るのがやるせない。最後は答えの無いフランス映画のような終わり方。秀夫はこの後、都会暮らしの中でどんな大人になっていくのか考えさせられる。

「泥の河」が好きな人におススメ。


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