似太郎

ラヴ・ストリームスの似太郎のレビュー・感想・評価

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)
3.7
【虚構の楽園】

やはりジョン・カサヴェテスの作品は設定が複雑怪奇で一度では理解しづらい。これなら黒沢清の『ニンゲン合格』の方がまだマシ。個人的には…。

ジーナ・ローランズとカサヴェテスの姉弟関係や周囲の人々が絶えず交錯するカオティックな雰囲気に置いてけぼりを食らったような感じになる。前衛的…?な作風だとは思うがキャラクターがゴチャゴチャしていて消化不良を起こしてしまう。

最後に帽子被って格好つけるカサヴェテス監督のドヤっとした態度もなんかな〜?と違和感を覚えたり。人間の実在と不在、将又シュルレアリスムの混在。それらがこの監督の中でスッキリ消化出来ていれば話は別なのだが、何かシックリ来ないオチだったのも事実なんである。

エンタメ性皆無なので、観る人を選ぶ作品と思う…。おれには無理だった。😓
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