【ショパンの調べ🎹】
ジェーン・ワイマン✖️ロック・ハドソン共演という意味で『天は全て許し給う』の逆バージョン的設定のメロドラマ。
主演のロック・ハドソンがアメリカ的なマッチョ男性(幾分、記号的)を見事に演じ切り、ジェーン・ワイマンが幸薄い病に侵された貴婦人を熱演したお涙頂戴モノである。
『天は全て許し給う』ほどの狂気じみた映像のメロメロ感は無いにせよ、やはりこの頃(50年代)のハリウッド映画ならではの色使いやセット、美術造形などには感嘆させられる。
異邦人から見たアメリカ文化批評という意味では、大滝詠一のナイアガラ・レーベルと同じ世界観だと思う。全てを均一化、単純化させるアメリカという国ならではの「表徴」が其処彼処に内在している。
私は特別ダグラス・サークのマニアって訳じゃないが、ある意味変なもの見たさで鑑賞した。