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心のともしびのSEULLECINEMAのレビュー・感想・評価

心のともしび(1954年製作の映画)
3.5
ダグラス・サークお得意の詰め込み映画だけれど、うまく捌いて全てを語り尽くすのはやはり彼の才能だろうか。
ただ、「善行を尽くせば必ず報われる!」というハリウッド的(キリスト教的)ご都合主義が前面に出過ぎていて、もう少し徹底的に苦味を描いてほしいと思った。ボブの苦悩や逡巡みたいなのが全く見られないから、これだとただのサイコパスが報われる映画になってしまう。
チュリーヒッヒの夜を散策する場面とホテルでキスを交わす場面がピークだった。特にホテルでの場面は、陰で全てを描いてしまっていて、上手いなぁ、と。
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