みほみほ

Dear フランキーのみほみほのレビュー・感想・評価

Dear フランキー(2004年製作の映画)
4.2
✉️📮2024年47本目✉️📮(字幕)

現実と非現実を上手に掛け合わせている とても良い映画。漂う雰囲気がずっと名作を感じさせ、苦しいのに心地良くて、フランキーの知性と鋼のメンタルの上に成り立つ素敵な世界に浸った。

子供になんて残酷な嘘を…とずっと切ない思いで観ていたが、現実はもっと残酷で とてもじゃないけど母を責める気にはなれなかった。

親の気持ち、子供の気持ち、別角度からの目線、どれも温かくて 不思議と安心して観ていられた。

最後の手紙で崩れ落ちた。

フランキーは本当に思慮深く知性に溢れた子で、同級生のイジメまがいな行動すら相手にせずに最終的に全てを包み込んでいる。その上で自分の世界をポジティブなものに変換し、毎日を築き上げてる。こんな風に生きれたら、きっと豊かな心持ちで進んで行けるはずだ。

前向きな終わり方なのも素敵。余韻が綺麗。

この作品は ジェラルド・バトラー経由で知る事ができて、それまで全く見聞きしたことなかったんだけど、こんな名作がなんでもっと話題になっていないのか不思議な気持ち。

ジェラルド・バトラーは 数年前まで屈強な役柄のイメージで苦手だったのに、最近妙に好きになってきていて、「300〈スリーハンドレッド〉」(未見)のあの男性がジェラルド・バトラーなことに今さら気付いて尚更、興味湧いてきた俳優さん。

この作品の時はまだそんなに有名ではなかったのかもしれないが、初々しくて今のイメージとはまた違う良さがあるなぁ。「ロスト・フライト」も機会があったのに見逃してしまったので早く観たい。
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