PACODES

Dear フランキーのPACODESのレビュー・感想・評価

Dear フランキー(2004年製作の映画)
5.0
ジェラルド・バトラーが、いっさい殺気だってなく、
自然体で、素敵でうろたえた。


エミリー・モーティマーの演じる母親も、
息子への愛情と、
日々ギリギリに一生懸命生きてる様子が伝わってきて、

必死な時、人は頑なにもなるけど。

そこを
すーっと、感じとっていく男の優しさが
過不足なく描かれていて、良かった。

子役の子も、賢い眼差しが健気。

子供なりに、小さな我が王国を楽しみながら
作り上げていく子供部屋のシーンが、
この映画を作った人の
豊かな眼差しを感じて
心地よかった。

隠れた名作って思う。


DVを行う者の痛ましさと身勝手さと
そこに、おびえる者の苦悩と優しさと。

簡単に、善悪では片付けられない部分が
この世界を深い悲しみで覆い、せめぎ合うけれど。

子供は大人よりも、
柔軟にそこをヒョイって乗り越える力を持っていたりする。
それは、救いだ。
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