よしまる

リンゴ・キッドのよしまるのレビュー・感想・評価

リンゴ・キッド(1966年製作の映画)
4.0
♪奴の名前は黄金ジョニー
ピストルだけが友人さ
一度会ったら忘れない
奴の名前は黄金ジョニー♪

あかん、テーマソングが耳から離れてくれないw

レオーネに次ぐマカロニウエスタンの人気監督コルブッチ。ブラックユーモアや社会風刺を織り交ぜることで有名だそうだが、いやはや、ことこの作品に限っては娯楽の極み、感想が「面白ぇー!」しかない。

英語タイトルは「ジョニーと黄金銃」。邦題の「リンゴキッド」は実在のガンマン、ジョニーリンゴの愛称で、西部劇の名作「駅馬車」や「OK牧場の決斗」での人気にあやかったものと思われ(すみません、勉強不足で単なる推測です)。
別に本作のキャラクターがリンゴらしいのかといえば別にそんなことはたぶんほぼ関係なさげで、伝記的な描かれ方をしているわけでもない。もしかして拍車が無くなったこととかそういうのがネタなのかも?

しかしそんなことはどうでもよくて、とにかくオモシロイ。保安官や悪党とのセリフの掛け合いもいいし、ガンアクションもいい。馬や鳥もいい、女もいい。
話もまずまずよく出来ている。

そしてさらに、だがしかし!w
ネタバレというほどのことでもないので言ってしまうとクライマックスに爆破があるのだけれど、これがもう、ちょっと腹を抱えて笑ってしまったほど凄い。凄まじい。
たぶんこれだけ書いても、いまお読みの貴方の想像の斜め上を行っているはずだ。

いや、そりゃ007スペクターの不可思議な大爆発のほうが規模はでかいかもしれないよ。でもね、あんな絵ヅラは美しくても物語的に根拠に乏しく唐突な爆発は、オモシロくは、無い。
やはりしっかり仕掛けがあって、なのに登場人物も観ている方もどっちもビックリするくらいの意外性こそがエンターテインメント。

いやー、マカロニ面白ぇー!w
これはハマってしまいそうだ〜