パリ、ローマ、東京、ミュンヘン、ワルシャワの五つの都市における青春オムニバス映画なのだけど、当時パッケージ化がパリのトリュフォー版のみで鑑賞。
ジャン・ピエール・レオー扮するアントワーヌは、コンサートで出会った美女コレットとデートするが、単なる友達としか見てもらえず、哀しいかな彼女の家に遊びに行き、両親にも歓待されているのに、そこに他の男友達が来て、コレットは一緒に外出してしまう。この取り残されたアントワーヌと彼女の両親の微妙過ぎる気まずさがたまらない。
全編に渡り、アントワーヌのじと~っとした湿気に満ちた哀しい眼差しが続く。白黒映画でフランスの街並みが美しく映えるが、悶々としたアントワーヌを観ていると、こちらもどんよりする。日本編は石原慎太郎が作ったらしいが、観てみたい。