25年振りにジョニー・デップが監督としての新作を撮ることが報じられ、話題となっている。
過去に唯一、デップが監督・脚本・主演をこなしたのが本作。
原作は、グレゴリー・マクドナルド の同名小説。
デップの初監督作は、自身のルーツでもネイティブアメリカンを題材にした、ダークでヘビーな作風。
切実な貧困の背景となっている、現状のアメリカ社会の暗部として、差別意識に伴う隔離された環境下で負のループに陥ることでの抜け出せない貧富の格差が描かれている。
デップの死生観、家族の絆、哲学といったものが色濃くみられる。
デップ作品では「デッドマン」に近いが、内容の重さは似て非なるもの。
映画自体は、確かに監督の力量として、足りないところはあるが、その余りあるアメリカンスピリットがこの映画全体を支配し、貫かれていて、まさしくデップにしか撮れなかった映画だ。
他の監督がこの映画を取ったらもっとよくなったのでは?リメイクしたら?とも思ってしまうが、それはこの映画を冒涜することを意味する。
この映画の荒削りで無骨なところが味わい深い魅力となっている作品。
簡単に第三者が踏み込んではならないアンタッチャブルな領域をもち、デップ純度は驚異の100%(当社比)。
マーロン・ブランドが出演しているのも特徴で、デップの盟友イギーポップの音楽が鳴り響く。
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