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男性・女性のadeamのレビュー・感想・評価

男性・女性(1966年製作の映画)
1.5
政治思想が色濃く表れ始め商業映画との決別を予感させるゴダール11作目の長編。
カフェで出会って親しくなった男女を中心とした若者たちの姿を15編のエピソードでスケッチする物語です。
若者たちの口を借りてゴダールが自らの思想を語らせているだけで、ストーリーとしての面白みは薄く退屈でした。
銃声と共に字幕が出る演出がダサくならず、時折キマッたカットが出てくるのはさすがでした。
わずかな出演シーンでゴージャスな魅力を印象付けるブリジット・バルドーも凄いですが、やはり今作は地味で控えめながらも美しいシャンタル・ゴヤが光っており、ゴダールの女優を魅力的に映す手腕が冴えていました。
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