toriten45

バーン・アフター・リーディングのtoriten45のレビュー・感想・評価

3.5
コーエン兄弟が『ファーゴ』('96)で見せた会心の一撃の余韻が感じられた作品です。

リンダ・リツキー(フランシス・マクドーマンド) が一心不乱になってるのは新しいパートナー(彼氏)を見つけること。そして、そのための美容整形費用を捻出すること。そんな小粒な野望がCIAからロシア大使館までを巻き込む騒動に発展する突拍子もないストーリー展開が楽しい。

この騒動をコーエン兄弟らしいシニカルなユーモアで飾り立てます。この独特なユーモアは一瞬違和感がよぎる時があるかもですが慣れると病みつきになる、そんな感じ。

『ファーゴ』で主演の警察官に扮したフランシス・マクドーマンドや、本作でCIAを辞職した元分析官に扮したジョン・マルコヴィッチなど個性溢れる演技も"さすが"でしたが、なんといってもちょいアホで、常に頭の中パーリー状態なブラッド・ピットは本作でしか見れません(と思う)。
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