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バーン・アフター・リーディングのgeluroのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。2008年、監督はコーエン兄弟。

アホなことが連続して無茶苦茶やんけもー、っていうのがウリの映画。1時間半くらいでサクッと見られる。

・オズボーン/CIAをクビになったハゲ。アル中。
・ケイティ/オズボーンの妻。離婚の準備中。
・ハリー/連邦保安官。ケイティと不倫してたり、出会い系で遊びまくり。
・サンディ/ハリーの妻。絵本作家。
・リンダ/ジム従業員。全身整形の費用捻出に悩む。
・チャド/ジム従業員。リンダと画策する。いちばんアホ。
・テッド/ジムの支配人。リンダのことがちょっと好き。

これくらいの登場人物。
リンダとチャドがジムでCIAの機密情報CDを拾う。これでオズボーンを恐喝して謝礼もらうことを計画。しかしオズボーンは逆ギレ。しかしリンダとチャドは諦めない。ロシア大使館へCD持ってって金をかすめとろうとする。ケイティは離婚調停を勝手に進めて家の鍵を変えてオズボーンを追い出す。
金欲しさにいろんなアホなことするリンダとチャドのせいでみんなめちゃくちゃになり、ほかのやつらも全員自分勝手で、よく考えたら2組の夫妻はオズボーン以外みんな不倫してる。
超重要な国家機密と思ってたら、中盤くらいでロシア大使館もCIA幹部も、オズボーン程度の持ってる情報なら別にほっといていい、っていうのもバカバカしくていい。CIAが事件も死体もなんもかんもサクサク処理できちゃうのが、当事者たちの慌てっぷりと対比して笑える。

2組の夫婦の不倫とか恐喝でどんどんめんどくさいことになっていき、そのめんどくささの根本はアホな人たちのアホな行動なので、どうなってんねんもうわけ分からんわい、ってのがお笑いのポイント。
なのだが、これら一連の事件を報告するCIA幹部2人のやりとりで、「無茶苦茶だ」「理解できん」みたいなことを何度もセリフで言ってしまってる。これはちょっと直截的すぎるというか、ここがおもしろいんだよって映画側が説明してるようなもので、それは行き過ぎというかクールじゃねぇなと思った。せっかくおもしろいのに、そのおもしろさをセリフでもう一度説明するのは冗長だ。

エンディング、スタッフロールでthe fugsのCIAManって曲流れて、これ初めて聴いたけどかっこよかった。これもお笑いな歌だけど、曲はかっこいい。
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