オーウェン

ゴスフォード・パークのオーウェンのレビュー・感想・評価

ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)
4.2
ロバート・アルトマン監督お得意の群像劇は、自身の晩年に差し掛かったためか集大成的色を見せ始める出来の良さになった。

とにかくこれでもかと多い人物たちが入り乱れる会話の応酬。
階上と階下に分けられた部類で本音を出すのは階下の人間たち。そのやり取りが面白い事この上ない。

飽きさせない役者陣たちも豪華な集まりで、ひねくれたマギー・スミスなんかかなりの狸ぶり。
マイケル・ガンボンやクリスティン・スコット・トーマス。ヘレン・ミレンにクライブ・オーウェンなど芸達者ばかり。

「殺人事件の犯人などさして重要ではない」というアルトマンの言葉通り。
ミステリー要素はほとんどなくあくまでも会話の群像劇を楽しむのが肝。

それでも犯人役の人間の巧さは流石の一言。
ラストの瞬間の本音を見せた弱みが見事な演技で圧倒された。
オーウェン

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