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河童のクゥと夏休みのkazu1961のレビュー・感想・評価

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)
3.9
▪️Title : 「河童のクゥと夏休み」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2007/07/28
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : 第31回日本アカデミー賞
優秀アニメーション作品賞
▪️Appreciation Record :2020-187 再鑑賞
▪️My Review
ほんと、丁寧に、丁寧に創られたさくひんです。青い空と白い雲、「クゥ」と康一が泳ぐ川など丁寧な作画が美しい。全体に誠実な作りだからこそ感動を素直に与えてくれます。
家族の絆、友情、自然。。。今大切なことを情感豊かに描き出し、大人も引き込んでしまう不思議な力をもった作品ですね。
その作風は、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』などを監督した原恵一監督ならでは。
現代社会に蘇った河童の子供「クゥ」を軸にして、環境問題、いじめ、マスコミの報道過熱など日本の社会問題を風刺しながら、大量消費社会へ不変性を以って対抗する家族の物語でもあります。だから大人も引き込まれるんですね。
そして、全編温かな感動に包まれている、そんな側面もあります。マスコミに騒がれて「クゥ」が東京タワーを登るシーンは『キングコング』を連想させ観るものを切なくさせます。そして予想通り、康一の家族と「クゥ」には別れの時が来るのですが、ここでも過剰な演出を避けて心にじわっと滲み入る感動を与えてくれます。
本作は、第11回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞のほか、第81回キネマ旬報ベストテンにも選出されました。
物語は。。。
夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れました。 第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになっていきます。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出かけますが。。。

▪️Overview
劇場版「クレヨンしんちゃん」シリーズの「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」で子供だけでなく大人たちも感動させ、高い評価を受けた原恵一監督によるアニメ。木暮正夫の児童文学を原作に、不思議な力を秘めた河童のクゥと少年の友情を描く。小学生の康一は、学校からの帰り道に大きな石を拾う。持ち帰って洗ってみると、それはなんと河童の子供だった。康一は河童にクゥと名付け、一緒に暮らし始めるが……。(引用:映画.com)
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