言わずと知れたこち亀の劇場版第一作。小学生の頃親と映画館で観た作品で、約24年ぶりの再鑑賞。
冒頭から銀行強盗の模擬訓練→本物の強盗と遭遇→強盗が持ってた爆弾抱えてバスに乗って逃走と非常にテンポが良く、埋蔵金目当てで穴を掘るもそれが両3達のピンチを救ったりそこに落っこちたりと、「コマ」や「勝どき橋」（後者は「逮捕しちゃうぞ」でも使ったらしい）といった下町人情物らしい要素同様最後のオチにまで展開に上手く活かされているのが素晴らしいです。当時印象的だった終盤で唐突にエンドロールが一瞬流れる演出も面白いですし、ロケットにしがみついて地下鉄や地上を暴走する凄まじい展開、ヒロインのリサが子供の頃の思い出の人の正体にある言葉をきっかけで気付くエンディングも魅力的。
爆弾処理ロボット、ダンディに両津が書いた「バカ うんこ」という落書きがずっとそのままなのも笑えますし、感動と笑いのバランスが絶妙な作品に仕上がってます。ヒロインのリサの声はリエトモサカで他にもシロウ・イトウやマサオ・コマツも出演（元々こち亀は声優というよりタレントの起用が多いんです）。
この勢いで封印作品的（？）扱いを受けてるミツオセンダ主演の実写版も観たいです。
