掴みが上手すぎるフランス産SFコメディ。冒頭から声を出して笑ってしまった。

フランスでカルト的人気を得たWEB動画シリーズが満を辞して映画化された作品とのこと。

たしかにSF映画としては低予算感があるのだが、「B級」のひとことで片付けて客層を狭めるのはあまりに惜しい、コメディとして完成された1作となっている。

フレンチコメディ特有の淡々とシュールな噛み合わない会話劇でクスクス笑わせてくれながら、なんだかんだで「タイムトラベル」を通してギクシャクした親子の変化を描いたりする『ハッピー・デス・デイ 2U』のような魅力もあったりと、雰囲気からすると意外と味わい深い。

そしてなんといっても、その「B級感」すらも魅力のひとつになっているところに、今作のディレクションの上手さを感じる。
下手に凝ったことをせず、衣装や小道具のハンドメイド感・CGやアクションシーンの低予算感をしっかり面白さ・可愛らしさにつなげながら、「予算内でできる一番面白いことが何か」を追求しているであろうところがとても好印象。こだわり方が最高。

一つ言うなら、「序盤が面白すぎるせいで後半は少し物足りなく感じる」くらい。

クスっとしたいSF好きはぜひ。

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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分、判断しにくい部分は「-」
総合点74pt/100pt　星換算★★★★3.7

95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高！/70=すごい！/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級

《配点》

好み（個人的なただの好み・印象の強さ）
　78★★★★
監督（コンセプト・元ネタ・主題・固有演出）
　82★★★★☆
脚本（設定・起承転結・言葉・脚本のテンポ）
　70★★★☆
撮影（構図・カメラワーク・撮影での映像美）
　74★★★★
演技（演技力・役作り・演技のインパクト）
　70★★★☆
編集（カット・編集でのテンポ・音ハメ）
　76★★★★
音響（録音・音響）
　70★★★☆
音楽（サントラ・歌曲）
　68★★★☆
美術（キャラデザ・衣装＆メイク・セット）
　78★★★★
配役（キャスティング）
　74★★★★
VFX（VFXのクオリティ・VFXでの映像美）
　70★★★☆

• #つくね用:2022年製作
• #つくね用:2024年公開
• #つくね用:フランス映画
• #つくね用:複数国製作
• #つくね用:SF
• #つくね用:コメディ
• #つくね用:タイム○○系
• #つくね用:SD24

フランス産のSF。コメディもスパイス。
初手の黄色いボタンと青いボタンで笑わかすが、風刺が効いてる(メルトダウンとかこの部分は観る人選ぶかな)。

帝国のお猿さんの惑星にいまいち食指が動かなくて同じSFでこちらを選択。脱線しますが、お猿さんの惑星はニ作目(1970年公開の続編です)までで充分に一作目に至るシークエンスを残していて自分の中ではその2作で完結してます。(別でレビューすべきですね😑)

で、戻して本作。
低予算(多分)ながらになかなかだと思います。
ちゃんと作り込んでチープ感はないです。
いわゆるタイムトラベル物。

そしてその最後の選択にホロリ🥹
「何者でもない」
お父さんとしては。

最後はパラドクス的に？ですが、雰囲気良く終わったので気にしない(というか辻褄合ってるような気がする脚本？)。

本日公開で上映館数わずか8館…ですが観て損はないと思います。

ヤバ！B級感満載のSFコメディだった😱シリアスなSFを期待してましたが、期待に反して面白かった。不覚にもラストの行動にジーンときてしまった。