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アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界のasのレビュー・感想・評価

3.2
ネット世界と現実世界がごちゃ混ぜになるまでの軌跡を辿るドキュメンタリー。
2ちゃん、4ちゃん、アノニマス、Q、陰謀論。興味深い内容だった。
裏を返せばこの映画でさえソースは無いわけで、もしかすると"陰謀論は嘘ですよ〜"と信じ込ませるためのツールなのかもしれないということだよな!(考え過ぎ)

5,6年ほど前に陰謀論者に話しかけられこちら側の人間(陰謀論者)になるよう説得?された時の話
話の内容は世界を牛耳る悪の組織やトランプ大統領(当時)の陰謀論、さらにはトランプ大統領と悪の組織は繋がりがあり、両者が結託して1年以内に全世界同時に全てのテレビのチャンネルがジャックされトランプ大統領による世界を守るための(?)同時放送がなされる、これは確実だ。などという話だった。
当時まだ19や20そこいらで好奇心旺盛怖いもの知らずだった私は畳み掛けるようにさまざまな質問をぶつけた。
「その話のソースってなんなんですか?」
「どこ情報ですか?」
すると彼は
「TwitterとFacebookだよ。○○っていうタグを見てみると良い。そうしたら気付いた側の人間になれる」
などと申しており、呆れた私は
「ネットリテラシーって知ってます?」
と尋ねたところ知らない様子だったので、世界の陰謀や悪の組織についてを他人に力説する前に目の前のそのデバイスから得る情報の取捨選択スキルを持つべきだという話をしたところ彼は饒舌だった口を閉じ下を向いていた。
当時は訳のわからない急に絡んできたおじさんを論破した達成感で満ち溢れていたが、今思うと無謀すぎる。関わらないに越したことはない。
帰ってから気になりそのタグを見てみたら、陰謀論を家族や友達に力説した結果距離を取られたり縁を切られてしまったような親世代の投稿ばかりが並んでいた。
ネットのない時代を生きネットの初期のミームなどを知らない人からすれば、ネット上にある情報は全て事実で、信じて疑うことをしないんだろうな。そしてさらに人間関係に関して言えば、もともと周りの人間との関係が希薄な人や、ヤバいヤツ認定されて嫌厭されてしまったんだろう。可哀想ではあるが、やはり関わらないに越したことはない。
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