kazu1961

めまいのkazu1961のレビュー・感想・評価

めまい(1958年製作の映画)
4.2
「めまい」
原題「Vertigo」
1958/10/7公開 アメリカ作品 2018-198
再鑑賞

デジタルリマスターで完全に美しく生まれ変わりましたね!
サスペンスの神様と呼ばれた、アルフレッド・ヒッチコックのフィルモグラフィの中でも、妖艶であり、芸術性も高い傑作いわれるミステリーサスペンスです。
近年ではヒッチコック作品の中でもトップクラスの傑作との評価を得ていて、2012年には英国映画協会が発表した「世界の批評家が選ぶ偉大な映画50選」の第1位に選ばれたんですよね。とにかくストーリー展開が素晴らしく、前半と後半のスピード感と変態度が大きなミステリーです。特に後半の、完全犯罪の謎を解き、キム・ノバク演じる、マデリン/ジュディを追い詰めてゆくシーンは見事ですね。
更にヒッチコックならではの数々の演出と描写、曲がりくねったサンフランシスコの道のりを写すカメラワークは見事の一言。
また、床が落ちるような「めまいショット」は有名で、この作品以後、数え切れないほどの映画やCM、テレビドラマで引用されるようになりましたね。
そして、心理的にジェームズ・スチュアート演じる探偵スコティが、幻の女マデリンを愛するのに対して、マデリン/ジュディは現実の男スコッティを愛すること。この対比が素晴らしいですね。
一級品のサスペンス、見応えありです。

アルフレッド・ヒッチコックのフィルモグラフィの中でも傑作と名高いミステリーサスペンス。原作はフランスの作家ボワロー=ナルスジャックのミステリー小説。主人公ジョンが見る悪夢やヒロインによる真実の告白など練り上げられた演出が冴える。出演はジェームズ・スチュワート、キム・ノバク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア、ヘンリー・ジョーンズ 、レイモンド・ベイリー、エレン・コービイ 、コンスタンティン・シャイン 、リー・パトリックなど。日本初公開は1958年。2014年、特集企画「スクリーン・ビューティーズ」の第3弾「ヒッチコックとブロンド・ビューティー」にて、デジタルリマスター版が公開。
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