このレビューはネタバレを含みます
映像がとにかく美しい。この世のものとも思えない美しい波打ち際とか、柔らかい灯が灯るみんなが集まる大きなテーブルとか。この世ではない死者が集う場所ということで、見ながらふと「天国の本屋」を思い出した。「天国の本屋」ではピアノだったのが、この映画では映画で、映画の中で映画を撮るというシーンが出てくる。そしてその記憶がまた映画になるという何重にも折り重なった構造になっていて、ばらばらなそれぞれのキャラクターの物語をうまくまとめていました。リリー・フランキーさん演じるマイケルが、最近亡くなった河村さんをモデルにしたという話を読んだような気がする。優しいファンタジーでした。