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凶気の桜のJINのレビュー・感想・評価

凶気の桜(2002年製作の映画)
3.6
桜舞う季節ということで。見ろと言われてるような気がしました。面白いわけでもなく分かりにくいけれど、目を覚ませと叫ばれているかのように痛覚に響く。

渋谷の街を暴力で守るナショナリストの若者三人衆ネオ・トージョー。右翼系暴力団に気に入られるのだが、しだいに壊れていく…。
若く熱意のある時期に、イデオロギーに傾倒し、暴力で放出するのは非常に芳しくない。その未熟さゆえに、悪しき大人のサクラとして使われてしまう様に、胸糞さを覚えた。脆い正義感のもとに暴走する若者が現れる世の中こそが、諸悪の根源なのだろうか?

『残ったのは桜だけじゃねぇか』という台詞。今の日本を見たとき、山口はどう思うのだろう。ハッとさせられる。
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