千里

あこがれの色彩の千里のネタバレレビュー・内容・結末

あこがれの色彩(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

あらすじに惹かれて鑑賞。"自分の思い描く理想と現実の差異"がテーマの作品。

子供の頃って純粋に良いと思うものを信じているからこそ、現実との差異のギャップに驚き、動揺し、簡単に幻滅してしまう。また夢に向かって努力している大人でも、理想と現実のギャップにやられて限界がきてしまうこともある。本作では正にそれらがリアルに描かれる。

子供でも大人でもどうにもならない気持ちが爆発することってあると思うんだけど、ある程度現実が見えて自分の中で完結させようとする大人と、周囲に撒き散らしてでも発散する子供。大人と子供の差ってこういうところにも出るんだなと思うし、自己完結で済ませられる人は大人なんだなと。どっちが正しいとかではない。自分は子供なところもあるので、いい加減大人になれるようにしないとな...。

ラストの車から飛び出すシーンは、ユイが一度幻滅した美樹の本心(ユイと同じく純粋に良いものを良いと思う心)を知ったことで、自分の美樹に対しての行いに罪悪感を感じてどうにかしたかった、と思ってるんだけどどうなのだろう。
千里

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