このレビューはネタバレを含みます
無印オーメン未見のまま、楽しめるかな〜くらいのノリで臨んだ結果大刺さりで大満足の作品だった。
ホラー仕立てのホラー映画ではあるんだけど、それだけで終わらせない好きなもの全部入り。信じた組織に裏切られるスパイもの文脈であり、宿敵と争うダークヒーローのオリジン文脈であり。
巨大権力が裏でやばいことしでかした末に生まれた悲哀の能力者なんかみんな好きだけど、しっかり凄惨なホラー描写と暗い空気で既視感は感じないつくり。
3世代のシスターフッドな絆の見せ方もよかったな。あんまり他にないけど説得力のすごくある、尊い、とはこの場面のためにある……と思わせる温かな描写。
妙に声のいい神父も、傷のひとつもついてほしかったけどこの先が気になる振る舞いだった。
無印を通り越して続編を楽しみに座して待ちましょう。
……もしかしたら、純ホラーとして原作が好きな人とかはテクニカルに入り組んだ設定が解釈違いになるのかもだけど。
令和の時代に響いて返り咲いてほしい、力のこもった映画でしたよ。
