悪魔顔負けの邪悪
やたら思わせぶりなところが多くて(何やってんシスターアンジェラ)語り口には関心できないがしかし。
「何故今『オーメン』の前日譚?」というこちらの疑問に答える、まさに今この時代に作る、作らねばならない意味を明確に示す姿勢には感銘を受けた。
権威、権力に執着するあまり、およそ信じがたい者まで利用する教会(劇中あからさまに言及してはいないがあの計画に教皇が関わってる可能性もある)の醜悪さ、彼らがその邪さに無自覚であるところが現実と微妙にリンクして寒気がする。そんなこっちゃから信仰離れが進むんだろうが、と言ったところで耳を傾けそうにないけどな。
かように度し難い人間たちを創りたもうた神というのはつくづく理解不能であることよ(しつこいと言われようがこういう事は何度でも強調しておきたい)。
さて当然続編製作も視野に入れているだろうが、どうせやるんであればサム・ニール扮するアンチクライストがアメリカ大統領となって世界を混沌の渦に巻き込み、終いには神が人類を見放して地球が核の劫火に包まれてTHE ENDってとこまで振り切って欲しいがさてどうなるか。