エニグマ

スーパーの女のエニグマのレビュー・感想・評価

スーパーの女(1996年製作の映画)
4.5
以前ネットで予告見てからずっと見たかったものをやっと見れた!伊丹十三作品は鑑賞ハードルが高い… 希少性を高めるためわざとサブスクに出さないらしいが、邦画が転換期を迎えている(らしい)今こそ配信するべきだと思うけどな…

近所に出来た格安スーパーに対抗するためスーパー・正直屋のオーナー五郎は、旧友の花子を雇う。主婦歴が長くスーパーに精通した彼女の指揮で、正直屋はお客さんの奪還を目指すのであった。

予告を見て期待していた通りの面白さ。スーパーという誰もが行ったことのある場所を舞台に面白おかしい喜劇が繰り広げられる。ハツラツとした宮本信子と下心しかない津川雅彦の掛け合いが面白い。下手に恋愛関係に持ってかないのがまた良い。スーパーの値引き戦略や客を惹き付けるためのアイデアなどタメになる話だった(今はきっと状況も色々違うだろうけど)。
仲間達の絆を描いた感動シーンとギャグシーンの塩梅が上手い。柳沢慎吾とか柴田理恵とかもう笑わせに来てる配役なのだが、地味に1番面白かったのは会社の重役会議みたいな場面で正直屋の今後の話を真剣にしている中ビールをジョッキで飲んでるおばあちゃんだろうか笑
さらに終盤にはトラック同士のカーチェイスまであるという大盤振る舞い。佐藤蛾次郎!最後、いい人は皆救われるようなオチで良かった。正に大団円。

あとエンドロール見てたら合成の所に白組と山崎貴の名前があって驚いた。調べたら山崎監督は伊丹映画の視覚効果ずっとやってたんだ…
思ってた通り好きな作風だったので、これを機に他の伊丹十三作品も鑑賞したい。
エニグマ

エニグマ