映画アニメドラマ漫画太郎

ゴジラ-1.0/Cの映画アニメドラマ漫画太郎のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)
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確かに怖さが増幅する部分はあった。最初の上陸シーンはそもそも夜故にモノクロとの親和性の高さ、というか変化による落差が大きくなかったからこそ良いものになっているような気がする。

ただ、全体的にやっぱりカラー前提で作られた映画をモノクロにする意義を特に感じられないバージョンだったと思う。

特に、カラーでは褒められていたCGは色という1つの大きな情報が落とされたことで粗が目立ってしまっていた。本当に失礼な話だけど、正直なところ嫌な異物感がある。海とかゴジラとかが貼ってつけたようなものになってた。

これはカラーの時でさえ感じたセットバレにも影響して、全体的に箱庭感が増幅した。

やっぱり情報量をただただ少なくするだけだと着目するポイントが絞られて粗が目立つ。あの時の、モノクロの時代の映画はそれを前提に絵作りをしていたわけだからリアリティがあるけど、小綺麗なモノクロはむしろマイナスになってしまうというのが現時点までの個人的な意見であり感想。

特に、CGとモノクロの相性は悪いのかもしれない。