うのともえ

水深ゼロメートルからのうのともえのレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
4.0
「アルプススタンドのはしの方」の様なワンシュチュエーションの舞台の映画化。
青春の鬱憤とかやる事無さとか恥ずかしさとか視野の狭さとか自分だけの正義とか努力しても絶対あいつに勝てないとか、なんか色々と思い出した…。
プールの掃除をずっとやらされているだけなんだけど、何だか同じことをずーっとやっている様で飽きさせないのはすごい。
キツイ先生も実はただの敵としてだけじゃないのもいいバランスだし、徳島弁もかなりいい味だしてるし、阿波踊りにかけるラストカットも超かっこいいし、いくら掃除しても減ってる様に見えないプールの砂は色々なものの暗喩だったり、青春映画の傑作が生まれたのではないでしょうか。

こういう瑞々しさって言っていいのかわからないが、青春っぽいのが好きなんだなぁ自分…って自分の性分も改めて思った。