ジョン・レノン　失われた週末のいち麦のレビュー・感想・評価

ポールの脱退でビートルズが破綻した後、こんなに音楽活動も私生活も充実した豊かな時期がジョンにはあった。この時期に同棲していた女性メイ・パンが語る真実。ジョンの幸せそうな姿がアーカイブ映像や写真などで蘇る。今ではもう熟年に達している息子ジュリアンも出演している。
それにしてもオノ・ヨーコは何て強欲で我儘な女なんだろう。この映画の中心では全くないのだが、如何に彼女がジョンを独占しコントロールしていたかが今更ながら良く窺えた。メイ視点で描かれてはいるが、オノ・ヨーコの言葉もフッテージで挿入されていて全体見通しよくできているドキュメンタリーだと感じた。

字幕翻訳は松浦美奈氏。字幕監修をビートルズ研究家の藤本国彦氏が務めている。