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劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血のnomoreのレビュー・感想・評価

3.9
まーだ、ミステリーと言う勿れ

「マーダーミステリー」とは、参加者が推理小説の登場人物となり、話し合いながら事件解決を目指す体験型ゲーム(なんだって)

そのフォーマットを了解しているかどうかで面白さが全然違ってくる。
了解していれば面白さは倍増する!

実は、以前にテレビドラマや舞台になっていることを知らなかった。
映画の予告を観て興味をもって鑑賞した次第です。

「全編アドリブで展開するんだよな」くらいの浅い理解しかもたず物語は始まった。

正直ミステリー映画として凸凹してるし、穴はたくさんある。
「え、なんでそうなるの?」という辻褄の合わなさもある。

まーだ、ミステリーと言えないんじゃない?

しかし、この物語を全編台本なしで役者のアドリブでやっているとしたら凄いことだ!

役者には演じる役の人物設定を伝えるだけで、お互いの素性は明かさずに現場に入り、役者のアドリブの台詞や表情を逃さないよう10台のカメラを設置したという。

その役者の緊張感、突拍子もない台詞と丁々発止のやり取りを楽しめたらもの凄く面白い!

高橋克典は、アドリブが苦手でオフォーを断り続けていたことを明かしている。

そうした役者たちの緊張感や苦労から解放された様子を、エンドロールで観ることができるのでお見逃しなく。

この「マーダーミステリー」は、参加者のやり取りで事件を解決するゲーム。

そう、ゲームなんだと思っていれば、この即興劇を楽めるはず。
ゲームの一部終始を劇場でとくとご覧あれ。

犯人はあいつだ!


余談
やっぱりアドリブが活きる探偵役の劇団ひとりや執事役の八嶋智人はさすがでしたね。

特に劇団ひとりは胡散臭い探偵役が似合ってました。
監督もやってくれたらまた違った作品になったと思います。

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