3か月前まで5年間ほど杉並区に住んでいたので、ずっと気になっていてようやく鑑賞。
素晴らしかったですし、とても勇気をもらえました。反応として正しいかわからないけど、泣いてしまいました。
監督がいち杉並区民だけでノンポリだけに良い意味で映画的に小慣れていない事や、何故本作を撮ることになったきっかけを冒頭におく事で飲み込みやすく、本作の対象者である岸本聡子さんが単なる理想家だけじゃない事が、グッとというか解像度が高まっているような気がします。
そして結果はわかっているはずの終盤は感動をせざる得ないのですが、やはりそこで岸本新区長が「ゴールじゃなくてスタートだから!」って言ってる通り、初登庁から冷や水を浴びさせられ、「まぁそんな上手くいかないよな…」と、ニガイ後味なのかなと思いきやっ!
僕は何よりも、その後日譚が素晴らしく感動させられました。
自由な区風なので、投票率が低くて保守が強い事(そいや石原家の地場だった)とか知らなかったですし、この選挙で5%上がった事が勝因を生んだ事は、モデルケースとして学ばなきゃいけないなとホントに感心させられました。
ニヒリズムに陥らず希望を持たなきゃいけないなと、当たり前のことを思わされる映画でした。