みちゃまる

ノスタルジア 4K修復版のみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

劇場で見て訳が分からず、解説を読み配信でもう一度見直した。
結局2回見てもよく分からないけど、監督の背景などを理解した上で臨んだので理解は少し深まったとは思う。
主人公は監督の投影。残してきた家族、そして祖国への郷愁。
水、光、緑、廃墟。あの退廃的な美しさはどこか懐かしく、哀しい。
ラストは正直想像していなかった。交響曲第9番・歓喜の歌の訳を読むと、ドミニコの言う世界の在り方、1+1=1の世界そのものだと気付く。
セリフ自体は少なく、詩的な表現も多く理解は難しいけど、人間の愚かさ、儚さなどがこの映像から伝わってくる気がする。
映像がとにかく美しい。雨が降る日に部屋を真っ暗にして鑑賞したい作品。
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