ホイットモア大統領

ハンテッド 狩られる夜のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)
3.6
明(開)けない夜はない。

アジャファンなので鑑賞。
ただ監督が、『P2』意外微妙な元相棒:フランク・カルフンさんなので心配していたのだけど、案の定…
やっぱりアジャ先生て凄いんだなあ!と再認識したのが1番の収穫です笑

とはいえ、つまらない訳じゃないから困ったちゃん。

素性不明・場所不明・目的不明のスナイパー
vs.
一般(バリキャリエリート)女性
in
逃げ場のない深夜のガソスタ

というワンシチュエーションの時点で勝ち。
傘の使い方とか、鏡の作り方とか、今ある道具で切り抜けようと知恵を絞る展開はやっぱりハラハラドキドキする!
でも、外国はコンビニと併設してるところが多いけど、日本だったら、特にセルフ式なら速攻で殺られちゃうだろうな笑

しかし、それらを台無しにしてくるのがスナイパーさん。
上手いのか下手なのかよくわからないし、主人公を殺せる時に撃つ時と撃たない時があるのは意味がわからない。浅はかな陰謀論や社会への文句をダラダラと垂れるのも、魅力タダ下がりなんだが?

対して、不妊治療をしながらも同僚と浮気旅行する主人公に纏わりつく、そこはかとない違和感…。それがツイストなんだろうけど、だとしたらあのオチは無いよ。
あの看板から察するにそういうことなんだろうけど、この一夜が何の意味も無くなってしまうし、そういうところだぞカルフンさん。

この主人公がけしかけたり、よくわからん指示をしたりしなかったりするせいで、モブたちが次々と殺されるのもなんだかな。
終盤急に出てくる女の子がまさかのキーパーソンになるのも、唐突過ぎて「脚本家の人たちパート分けして書いた?」と思っちゃった。

ただ、やはりメタルを聴くものは救われる、というのも改めて実感。皆、メタルを聴こう!