SH

タイガー・ストライプスのSHのレビュー・感想・評価

タイガー・ストライプス(2023年製作の映画)
3.9
filmex23-03

イスラム教の女子学校に通う12歳の少女ザファン。保守的な規範に厳格に従うことを周囲から期待される中、踊りながらスカーフを外し、服を脱ぐ行為を携帯電話で撮影するなど、彼女は友人たちと無邪気に遊びながら、危険な逸脱行為を屈託なく楽しんでもいる。そんな中、彼女は自分の体が他の誰よりも早く変化していることに気付く。友人たちは最初、彼女の違いを一種の特権として認識するものの、徐々にそれは親友のファラーや仲間たちからの排斥といじめに変わっていく。しかしながら、彼女の体の変化はそれだけに留まらず.... 2018年に企画段階で「タレンツ・トーキョー・アワード」を受賞したアマンダ・ネル・ユー監督の長編監督デビュー作。常に社会の視線に晒される女性の体とその変化に伴う思春期の焦燥と不安が、ホラー映画の意匠を用いて象徴的に描かれている。カンヌ映画祭の批評家週間でグランプリを受賞した。

誇張しすぎた第二次性徴期もの。この手の作品よくあるらしいけど、自分にとっては新鮮なテーマだった。思春期特有の悩み・変化をマレーシア文化と現代カルチャーを交えながら上手くエンタメ作品としてまとめられていて楽しく鑑賞できた。映画祭の選定作品、これくらいのテンション・バランスのものがもうちょい増えると個人的には嬉しい
SH

SH