このレビューはネタバレを含みます
皆楽しそうにポパイのおにぎりについて話しているのが本当に良かった。具はあれが美味しい、しばらく食べて無いから食べたいなぁ、付いてるお茶が熱すぎる‼︎とか笑
本当に愛されているおにぎりなんだと感じます。
ポパイのおにぎり食べて見たいと思う一方、日の出よりも早く集合して詰め込まれた車の中で食べるという経験も含まれているだろうから、そういう意味での「本当の美味しさ」みたいのは食べた所で感じられないのかもと思ったり…
こんなん見せられて食べたくなるのに本当の美味しさが分からないなんて、罪な映画だと思います。
ただポパイのシーンはめちゃくちゃ面白いのに、もう一つのラインの制作現場のシーンになると途端に演出が入るというか、芝居がかってるというか…(日本映画の歴史とかあるあるみたいなのは興味深いけどね)２つの話が相互に関係し合うかというとそんな気配もなく…シーンが切り替わる時の「一方その頃」感がすごくて、物語を２つ用意する意義みたいなものはあまり感じられませんでした。
最後の２つの話がリンクする所もあっさりな割に結局芝居させてたし、それならポパイのシーンとポパイを食べる人達のインタビュー(大山監督のインタビュー最高だった)に絞ってもっとコンパクトなドキュメンタリーにした方が個人的には見やすかったかなぁ
