あーち

青春18×2 君へと続く道のあーちのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.4
シュー・グァンハン、良い意味でどちらの年齢にも見えるしどちらの年齢にも見えない。年上のお姉さんに恋してウキウキする18歳の少年、そして逢えないと分かっていながらも彼女の面影を追う36歳の男性、素晴らしい演じ分けだった。時間の経過は夢を叶えるための進歩でもあったが、彼女との別れへのカウントダウンともなっていて、2人が互いに分かち合いながらもすれ違うその時間は切なく儚かった。自分の先が短いことを知っていて彼に嘘をつくけれど、気持ちに嘘はつけず想い出をのせた「love letter」を、写真ではなく絵と言葉で残す現代とは少し離れたアミらしさ、夢を諦めていたがアミとの出会いがまた新しい夢に出会うチャンスをくれたと感じ、約束を守るために、何よりアミのために夢を叶えたジミー。2人の世界観は言語の壁なんて全く感じさせずに私たちに伝わってきた。藤井監督の作品は必ずまた劇場で2回見たいと想わせてくれる。近いうちにまた劇場へ足を運ぼうと思う。
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