桃龍

グリーフケアの時代にの桃龍のレビュー・感想・評価

グリーフケアの時代に(2023年製作の映画)
3.5
舞台挨拶つきで鑑賞。
登壇者は、益田祐美子プロデューサー、『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』が代表作の中村裕監督、出演者のお2人など。

「グリーフ」とは、深い悲しみ。大切なものを失った人が立ち直れるように支援するのが「グリーフケア」だと知った。
登壇者の三井祐子さんは両乳房を切除なさった癌サバイバーで、ご主人を自死で失った方。同じく本郷由美子さんは2001年の大阪教育大附属池田小の事件で娘さんを失った方。
他人には想像できないほど深い悲しみだったに違いないが、お2人とも立ち直られ、今度は支援する側となって舞台挨拶に立っておられるのが素晴らしい。

この映画は、初日に秋篠宮皇嗣妃の紀子さまも鑑賞された。
本郷さんが「皇室の皆さまが国民に向けるまなざしや姿勢、佇まいがグリーフケアそのものです。僭越ながら、そのお姿を参考にさせていただいています」と話すと、お聞きになった紀子さまが、ふっと涙ぐまれたという。
とてもいい話である。
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