朔

勝手にしやがれの朔のネタバレレビュー・内容・結末

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

車泥棒、警官殺しの男が愛する女と共に警官から逃げる逃走劇

会話のやり取りやストーリーの進み方が独特だった。ミシェルとパトリシアが部屋でずっと喋ってるシーンが印象的。警官から逃げるというストーリーを忘れて、ただ会話を楽しんでいるような、セックスしたい女を口説いているよな。ゴダール作品は初めてで、独特な世界観十分楽しめたけど何作か見るうちにもっと楽しみ方分かってきそう。特別盛り上がる展開がある訳じゃなかったけど、どこかクセになる作品やった。
終わり方が結構衝撃で、どういう意図かつかめなかった。前半の会話のやり取りとかみてて、隠れた意味を読み取るよりただ与えられた情報だけで楽しめるような、頭空っぽにして楽しめる作品と思ってただけにラストの意味深な終わり方が衝撃やった。ラストも、ミシェルが「勝手にしやがれ」って言ったときも視聴者に語りかける感じやけどなんなんやろあれ。

伊坂幸太郎きっかけでみたけど、伊坂さん影響受けてそうやなって感じる場面がいくつかあった。「重力ピエロ」で春が言っていた、ゴダールは楽しいけど退屈、最高に退屈な映画みたいな感じの評価が的を射すぎている気がした。
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