ああああ

勝手にしやがれのああああのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.2
今更「勝手にしやがれ」をみる。以下、感想箇条書き

・この映画で多くのことが発明され発見されたのだと思う。だけど60年以上経った今みるこの映画は、白黒の退屈な映画にどうしてもみえてしまうのは正直な感想として残しておこうと思う。

・とにかく細切れな編集と荒々しいカメラワークで驚いた。「おしゃれ映画」の代表みたいにされているのでてっきり長回しと静的なカメラワークの連発かと思いきや真逆も真逆だった。
・計算されつくされた画面や脚本というより、さまざまな画面の連続とどーでもいい会話、オチのないフリと展開の連続。
・特に会話の途中をぶつ切りにする編集技法がYoutuberみたいだなと思ってしまった。退屈な会話に飽きた視聴者にあわせて「じゃあぶつ切りにしてやりますよ」という発明があったという意味ではまったく違う時代に同じような表現方法が現代で再発明されているようでおもしろい(当時なぜこれが新しいとされたかは不勉強ゆえわかってない)

・主人公の行動原理は「どう生きるか」 ではなく「どう死ぬか」のようにみえる。そういうのがかっこいいという気持ちはわかる。

・ジャンポールベルモンド演じる主人公の「かっこよさ」には見覚えがあるなと思った。タバコ、スーツ、サングラス、車、ぷちアウトロー、いいかげんさ、女たらし、こだわりの強さ、など、この映画ののちにファッションとして消費されるようになる記号のかたまりだなと思った。
・ルパン3世、コブラのモデルの俳優であることも納得

・主演女優のジーンセバーグ。綺麗だった。

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以下、Wikipedia の情報を得て
・当時のフランスでこの映画は200万人の人に見られたらしい
・なぜそこまで人気がでたのか?について考えてみると、これは時代を超えた普遍的な面白さというよりもこの映画がもつ(今は感じることができない)ドキュメンタリー性が、当時の観客には面白くうけとられたんじゃないだろうか。
・1959年の当時のアメリカ大統領アイゼンハワーの訪仏のシーンが劇中で登場する。これは準備されたシーンではなく実際のシャンゼリゼ通りを撮影したものらしい。
・社会的なものと個人的なものが同じ画面に映り込むことで、この映画と観客の距離はぐっと近くなったんじゃないかと想像する。

・原題は 「À bout de souffle」(英題:Breathless) 。「息もつかずに」みたいな意味かなと思う。ジャンプカットや早すぎるくらいの場面の切り替わり、キスシーンなど、日常の場面だけの切り貼りだけでもまさに「息もつかないまま」の映画っていう意味でそのままの意味なんだな

・勝手にしやがれっていうタイトルはどうなんだろう。あまり意味がわからないかも。
ああああ

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