かなり微妙…
終盤の負け犬囚人たちが奮起して捕獲作戦に乗り出すあたりの熱量はけっこうグッとくる。しかし全体的にはデヴィッドフィンチャーとは思えない冴えなさ。
そんなに悪いわけではないが、とは言えど前作の生存者含めあらかた殺し切る容赦のなさと釣り合うほど面白いかとなるとそうでも…。囚人惑星の面々は全員初対面だし服装が同じなのも手伝って全然1人ずつの個性が伝わってこなかった。
男だらけの囚人惑星に女リプリーが1人降り立つという設定自体は面白いけれど、エイリアンでやる意味はたいしてない。エイリアンは男女の隠喩ではあるんだろうけど、そこに加えて直喩を持ってくる必要ないというか。
リプリーをレイプしようとする悪漢がいざって時にオンナダァアア!ってテンション上がって雄叫び上げるシーンは滑稽すぎて笑っちゃったから結構好き。
エイリアンが人間をモゾモゾ捕食してるシーンはなんかが動いてる…!ていう程度の遠景に引いててそれがより不気味さを醸しててそこの演出は素晴らしかった。
これで話終わりにする計画だったのかな。終わり方に結構意表をつかれた。