ディストピア(徹底的に管理・監視された社会)系の映画って
いろんな発想があって面白いですね。
この映画は色のない「灰色の世界」で映像がオシャレで期待大。
飲めば少しの間だけ「色」が見える薬と、薬を飲まなくても
「色の世界」がある少女を巡って追われる訳です。少女はイケ
オジ2人に守られながら、東の島にある灯台を目指す.....
女の子が超CUTEで観ていて飽きないのですが、「追う」
「逃げる」動機づけと「キャラ」のバックグラウンドが弱いの
で今ひとつ緊迫感がなく、オシャレなMVを見ているようで退
屈です。中途半端ですが色が見えないことによって起きる事象
を話に盛り込んであるけど、それが小盛過ぎて....惜しいな...
でも「色」が見えるって幸せなんだと感じたなぁ....
生まれつき盲目で小2の少女のヘルパーさんの素敵なお話です。
天気の良い日に車椅子で散歩中、「水の色ってどんな色?」
と聞かれたので水道の蛇口の下に両手を広げさせて一滴落とし
「これだよ。雨でもある」。ちょっと水量増やして「こんな時
もあるかな」。最後は「強く出して!」と少女。そして
「いっぱい溜まると海になるのかな」と...
「じゃあ太陽はどんな色?」と少女。ヘルパーさんは
その子の両手を両手で優しく包み込んだり、ハグして
「こういう色だよ..」
生まれて一度も色を見たことないので感覚でしか色を感じれ
られないからなんです。
それでも少女は納得の満面の笑みで「ニッコリ」。
視覚から感じ、それから情緒に働きかける私達とは逆なんです。
TMI...【石原式色覚異常検査表】
小学校か中学校でやった検査です。暖色系の大小のドット
の中に緑の数字や絵が見えるものです。
劇中で「イシハラカード」って出てきたから調べたら
軍隊では軽度の[色覚異常]であっても問題なので
大日本帝国陸軍の軍医であった[石原忍 軍医監]が開発
したものだったようです。日本人は偉大ですね。
「行進」「体育」「運動会」も軍隊の名残らしいですね。
戦争反対ですけど、日本人の基礎を築いた流れでもありま
すね。と相方は横でうなずいている....