【マッドアメリカ 怒りの半額セール】
ジャンル：予告編詐欺
予告編から受けていた期待値を満たす冒頭数分間、私は「こんなクソ映画を待っていたぜ」と歓喜しましたが、なんと糠床のゆるいこと。that's ぬか喜び。
この調子で予告編のシーンに辿り着けるのかと、すこぶる不安になる中だるみ加減に興味喪失、さっさと食われろやモードに突入しました。
それでも終盤になると、期待値を補填する巻き返しパートに入り、前のめりになりかけたものの、あと一歩のところでとても残念な展開へ。”グリーンインフェルノ”のときも思いましたが、イーライ・ロスって、すんでのところでぬるいことをしますよね。
一応のところ、映画的に楽しめるポイントを用意してくれていたので、つまらないとは言いませんが、なんともまあ腹が満たされない作品でした。まるで東京の豚骨ラーメンのように、思てたんと違う。
映画としては、大してグロくもない（？）凡庸な作品でしたが、日本語字幕の訳者さんを讃えたく存じます。「BLACK FRIDAY SALE 50% OFF」を「出血大サービス 半額セール」に訳したセンスが、画面に映し出されるもののシュールさと相まって、しばらく笑えました。モグライダーの「ごめんねごめんねー」くらい面白かったのに、よく皆平然としていられるものだ。
余談
2023年の映画館での鑑賞は本作で最後となりましたので、プロフィールに2023年ベスト10を載せました。
皆様、良いお年をお迎えください。
