ネトフリでも普通に観られるけど、35mmフィルム上映だったので近所の映画館まで観に行った。
所謂「『アメリ』的な演出」というものを生んだエポックメイキングな名作。
砂糖菓子のようにガーリーでポップな映像表現は、その上辺の可愛らしさだけを凡百のフォロワーにパクられまくったわけだが、本家本元はあくまでも登場人物たちが抱える闇の深さや異常性を隠蔽するための仕掛けとなっている底意地の悪さに(あぁ、さすがフランス人だなぁ!)と感動すら覚えてしまう。
まぁそもそもジュネなんて『エイリアン4』を撮ったゲテモノの人だし、やはりアニエス・ヴァルダ『幸福』の系譜もあるのだろう。