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異人たちのKのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.7
ゲイであるが故の寂しさと孤独を抱えているふたり。
「隅に追いやられて弾き飛ばされた」という言葉に心が締め付けられました。苦悩する中、突然80年代の世界に引き戻されそこには死別した両親の姿が。カミングアウトする場面は価値観の違いを含め心を打たれました。

ゲイ役のアンドリュー・スコットとポール・メスカルの感情の表現がお見事でした。息子にゲイであることを打ち明けられた直後は嫌悪感があった両親ですが、息子と最後の時間を過ごす中で感謝の言葉をかけるシーンと徐々に両親の目が見えなくなり濁っていく過程は号泣。
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