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異人たちのpokotanのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
3.7
LiLiCoさんが王様のブランチで泣きながら紹介していて、めちゃくちゃ観たかった。
ただ、期待していた割には、良かったは良かったんだけど、そこまで刺さらなかった。
それは、まだ両親も健在で、愛する人を失った経験がないからだろうか。

亡くなったハズの両親との交流とマンションの隣人のハリーとの関係を深めていく様子を交互に描いている。
両親亡くなってるのにどうゆうこと?
どこまでがリアル?
とややファンタジーのような違和感ある中で物語は進み、最後は、やっぱりそうだったかと。

幼少期から孤独感が常にあって、喪失感とゲイである悩みと心の中にしこりがある。
唐突に両親が亡くなってから30年近く経つがまだ癒えてない傷だったアダムが大人になった姿で2人と再会することで、本当は生きてる間にしたかった願望であり、カミングアウトであったり、ハリーと愛に一歩踏み込むことで、「愛してる」と伝えられる。
家族の想いを確かめ合い、家族の愛、絆を確認させられる。
終盤のレストランのシーンは切なかった。

随所に空が印象的に挿まれ、アダムの夜明けを表してるのだろうか。
終わり方もかなり余白がある。
星になったということは、主人公もあとを追って死んだのだろうか。
それとも、両親も含めて星となりいつでも見守ってるという暗示だろうか。
終わりの見せ方は好きだった。
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