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異人たちのnomoreのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.0
"All of Us Strangers"
わたしたちはみんなストレンジャー

Gyuっとくる"G案件"の物語だった。
"Ghost & Gay"

人は孤独だ。
とりかえしのつかない喪失感や後悔に囚われ身動きできない。
自分の性癖を大っぴらに言うこともできない。
自分が人と社会から疎外されていると感じる。
死の匂いすら漂ってくる。

賑やかな街に住んでいても、フィットしていない自分がそこにいる。
まるで"Stranger"見知らぬ異人なのだ。

自分であって自分ではない感覚に陥ってしまうことってないだろうか。

孤独に苛まれる主人公は、本物の"Strangers"に会うことによって、自分のなかの"Stranger"と向き合い、疎外感や喪失感を癒し、愛に目覚める。

現実と幻想のはざまを行き来しながら、
とても静かに、でも深い愛情を確信していくのだ。

その過程がじわじわGyuっと胸を締め付けてくる。

"All of Us Stranger"
わたしたちはみんなストレンジャー

本当の自分なんかどこにもいない。
自分の中の"Stranger"と向き合いながら生きていくしかないのだ。
たくさんの"Strangers"に囲まれながら。
かすかな星の光に導かれて。
孤独と痛みを抱えながら。


余談
あの大きなタワーマンションに2人だけなんて寂し過ぎる
恐怖しかない
2人の孤独の象徴でしたね

冒頭のマジックアワーの風景は素敵でしたけれど

帰りはペットショップボーイズの"Always on my mind"をリピート
映画を思い出しながら
ちょっとザワザワもしながら
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