仕上がりが気になって公開初日、劇場へ。
まさかここまでバリバリゲイムービーだとは思っていなか ったので、驚きが最後まで消えなかった。
大林宣彦監督ヴァージョンが
『魂を愛で救済する』テーマ なら、
アンドリュー・ヘイ監督作は
『ゲイに有りがちな孤独を愛 で救済する』といったところか。
愛で救済するところは同じだが、ゲイに有りがちな孤独は なんだかね。
(よくある、酒にタバコにヤクに溺れて、でもでも孤独です 、ゲイなんです噺。
アンドリュー・ヘイ監督、ゲイの描写があまりにステレオ タイプ過ぎやしないかい?
ラストシーンでゲイ・ファンタジーなのだと分かった。)
撮影、編集、音楽、役者達の演技、演出。
全て達者で飽きない。
ただ、どうしても『異人たちとの夏』が僕に邪魔をする。
ゲイムービーにした違和感も。
ジェイミー・ベル、
お父さん役を演じるようになったんだ。
『リトル・ダンサー』は50回以上観ているので、僕の中で 彼はリトル・ダンサーのままでいる。
再会した日、別れ際に父親が息子にキスとハグをする。
シャイな日本人にはできない理解しずらいかも知れない、 あのシーンで不覚にも泣いた。
ジェイミー・ベル、しっかりお父さんだったよ。