ユウト

異人たちのユウトのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.0
仕上がりが気になって公開初日、劇場へ。
まさかここまでバリバリゲイムービーだとは思っていなか ったので、驚きが最後まで消えなかった。
大林宣彦監督ヴァージョンが
『魂を愛で救済する』テーマ なら、
アンドリュー・ヘイ監督作は
『ゲイに有りがちな孤独を愛 で救済する』といったところか。
愛で救済するところは同じだが、ゲイに有りがちな孤独は なんだかね。
(よくある、酒にタバコにヤクに溺れて、でもでも孤独です 、ゲイなんです噺。
アンドリュー・ヘイ監督、ゲイの描写があまりにステレオ タイプ過ぎやしないかい?
ラストシーンでゲイ・ファンタジーなのだと分かった。)
撮影、編集、音楽、役者達の演技、演出。
全て達者で飽きない。
ただ、どうしても『異人たちとの夏』が僕に邪魔をする。
ゲイムービーにした違和感も。

ジェイミー・ベル、
お父さん役を演じるようになったんだ。
『リトル・ダンサー』は50回以上観ているので、僕の中で 彼はリトル・ダンサーのままでいる。
再会した日、別れ際に父親が息子にキスとハグをする。
シャイな日本人にはできない理解しずらいかも知れない、 あのシーンで不覚にも泣いた。
ジェイミー・ベル、しっかりお父さんだったよ。
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