【このタイトルの絶妙さときたら！】
これをコメディと言って良いのだろうか？と思いつつ、端々に描かれる「黒人差別的なシチュエーション」に喜ぶ人々の滑稽さを見て、思わず笑ってしまっている自分に気づきます。
大学で文学を教えつつ、自らの思想を小説に描いてはみるものの、そんな小説はまったくウケず飛ばずで、売れるのは虐げられている黒人の叫びを売りにする作品ばかりなことにウンザリする毎日。
そんな時、故郷に残した母親が認知症であることが分かり、これまで姉に任せっきりだった事を反省した途端、姉は急死。
やることなすこと上手くいかなくてヤケクソで書いた「ウケる小説」が本当にベストセラー&映画化のヒット作に。
確かに最近の映画は、黒人解放運動や南北戦争当時のストーリーが多くて時代的な話題かな？と思っていたけど、それらが「キャッチーな話題」と狙って作られているとしたら？と思うとゾッとした。
現代は人種差別を絶対悪としているクセに、それをネタにする事で自慰的な喜びを得ている白人と、そんな白人を喜ばせるために金になる作品を作るアメリカンアフリカンという構図だとすれば、確かにの主人公のジレンマは僕らには実感は出来ないけど、やっぱり辛そうだ。
今までは真正面から見ていたこの系の作品を、しばらくは斜に構えて見てしまいそうだ🙄
