Paula

In the Land of Saints and Sinners(原題)のPaulaのレビュー・感想・評価

5.0
Condemned as ‘un-American’
upon release, Fred Zinnemann’s
1954 classic remains one of the
most forward-thinking films of
its era.

今では、名作と呼ばれ西部劇を一変させたとされる映画も時代によっては、「最低の映画」と言う烙印を押されていることもある。
まあ、それはさておき。
最近のニーソンの映画は、個人的にはつまらないものがほとんどで、この映画もあまり大してはないだろうと思ってあきらめ半分で鑑賞... この監督って、クリント・イーストウッドのもと映画製作に関わり、射撃の名手『マークスマン』を撮った人だったとは知らなんだ?

だからなのか? イングランドではないノスタルジックで派手さのないアイリッシュ・フィルムとなっている。それとニーソンの事をアメリカ人の監督は考えているってとこ。
現地の人は一年中暑いためにシンハーに氷を入れて飲み、あるところでは、今見るとイメージがだいぶ違うライオンレッド...etc.  そしてアイルランドと言えば、大人の飲み物が、小道具として象徴的にタバーンにある机に何気なく置かれている。そして右ハンドルのフォード。わきを固めているのがアイルランド出身の俳優陣であることが挙げられる。
でもって、事件が発生するきっかけとなったのが、彼が演劇を始めたベルファストであること。

彼は皮肉にも本作での敵対する元 "IRA" メンバーの役を務めたことがあるけれど本作では真逆の立場を担っている。

『マークスマン』でも描いているように弱い立場の子供を助ける地味でアイリッシュ魂を感じるローンウルフ映画となっている。
アイルランドには行ったことがないけど緑を基調とした風景と映像やタバーンの雰囲気などと相まって、思っていた以上にリズミカルなアイリッシュ音楽を満喫できたのも特徴と言えるけど敵役が女性ではねぇ~...
決して女性差別ではありませんけど... 何か?

ただ権利上、映画館ではなくて、デジタル・プラットフォームで配信が開始されかもしれません。いい加減な情報で失礼しました。
Paula

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